
TECHNOLOGY
謎の力によって月からさらわれ地球にやってきた少女。彼女の風貌は目を引き、その匂いになぜか人々はなつかしさを覚える。この地では、聖なる植物を巡り、絶え間ない争いが日々繰り返されていた。そんな中、サックスを片手にまたひとりの運び屋がこの地に降り立つが・・・。
監督・撮影・録音・編集:遠藤麻衣子|製作:遠藤麻衣子、クリストフ・オードギ(『私の名前は・・・』)|製作補:クリスチャン・マンズット、ジャスビール・シン・ソーニー|音響デザイン:ニコラス・ベッカー(『メッセージ』『ゼロ・グラビティ』)|リレコーディング・ミキサー:ケン・ヤスモト(『エンター・ザ・ボイド』)|音響編集:浅梨なおこ(『東京喰種 トーキョーグール』)|音楽:服部峻|出演:ボビー・サルボア・メネズ(『5月の後』)、トリスタン・レジナート、スレンダーほか
2016年|日本、フランス|73分|DCP|白黒・カラー|1:1.85|5.1ch
助成:Fonds De Dotation agnès b. © A FOOL, the cup of tea



〔STAFF & CAST〕
遠藤麻衣子(製作・監督・撮影・録音・編集)
1981年、ヘルシンキ生まれ。東京で育つ。2000年に東京からニューヨークへ渡り、バイオリニストとして、オーケストラやバンドでの演奏活動、映画のサウンドトラックへの音楽提供など音楽中心の活動を展開した。2009年アメリカ製作のドキュメンタリー映画『Beetle Queen Conquers Tokyo』(09) で共同製作を務めたのをきっかけに、2011年日米合作長編映画『KUICHISAN』で監督デビューを果たす。同作は、2012年イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭にてグランプリを受賞。2011年から東京を拠点に活動し、日仏合作で長編二作目となる『TECHNOLOGY』(16) を完成させた。
Christophe Audeguis クリストフ・オードギ (製作)
歴史と法律を学んだ後、1991年にヨーロッパ・シネマに入社。その後、Bagheera Productionsでエリック・ゾンカ監督の『岸辺』(93) などの短編に携わる。1993年、フランス国立映画センターにて短編制作/配給支援部門に就任。1998年以降の5年間、La Petite Reineの事務ならびに資金運営部門のディレクター、またCiné Bにてエグゼクティブ・プロデューサーを務める。ドゥニ・アルカン監督『しあわせの選択』(00) 、ジャック・オディアール監督『リード・マイ・リップス』(01) 、パトリス・ルコント監督『フェリックスとローラ』(01) 、『歓楽通り』(02) 、『列車に乗った男』(02) などにエグゼクティブ・プロデューサーとして携わる。2005年、Blissを共同設立。ヨハネス・ニルソン&オラ・シモンソン監督『サウンド・オブ・ノイズ』(10) 等をプロデュースした。2010年にラブ・ストリームス・プロダクションにプロデューサーとして入社。ルシール・アザリロヴィック監督『エコール』(04) 、ハーモニー・コリン監督『ミスター・ロンリー』(07) 、アニエス・トゥルブレ(アニエスb.)監督『私の名前は・・・』(13) などを同社が制作。2014年にthe cup of teaを設立。
Nicolas Becker ニコラス・ベッカー(音響デザイン)
パリを拠点とし、世界で活躍するサウンドデザイナー、アーティストまた作曲家である。今まで一緒に仕事をした監督には、ロマン・ポランスキー、デイビッド・クローネンバーグ、クリストファー・ノーラン、ギルレモ・デル・トロ、ギャスパー・ノエ、ダニー・ボイル等がいる。近年では、アカデミー賞にて音響賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラヴィティ』(13) やドゥニ・ヴィルヴーヌ監督の『メッセージ』(16) 、またアレックス・ガーランド監督『エクス・マキナ』(14) に音響効果として携わる。その一方、テート・モダンやニューヨークのアーモリー、オーストラリア映像博物館等にて展示されたフィリップ・パレノの『Anywhen』を含むインスタレーション作品で音響・音楽監督を務める。
服部峻(音楽)
大阪在住の音楽家。映像作品も手がける。映画美学校音楽美学講座の第一期生。当時まだ15歳だったにもかかわらず特別に入学を許可される。2013年11月、6曲入りの初作品集『UNBORN』を〈円盤レコード〉より発表。2015年11月、自身初のフル・アルバム『MOON』を〈noble〉よりリリース。
Bobbi Salvör Menuez ボビー・サルボア・メネズ(俳優)
10代の頃からニューヨークを拠点としたアート・コレクティブLuck You CollectiveでパリのColetteや、ニューヨークのThe Hole Galleryにてワークショップや展示を催す等、勢力的に活動の場を広げていた。近年、ニューヨーク近代美術館でキュレーターを務め、様々なアーティスト達とコラボレーションを続ける。その傍ら、2012年オリヴィエ・アサイヤス監督『5月の後』のLeslie役で銀幕デビュー。その後、トム・フォード監督の『ノクターナル・アニマルズ』(16) 、エリザベス・ウッド監督の『ホワイト・ガール』(16) やアマゾンビデオシリーズの『アイ・ラブ・ディック』等に出演。